2017年10月に香港で開催されたエレショ―へ出向いてきました。
深圳の製造工場にも行く予定だったのですが、お客様の意向から連日エレショ―で仕入先の開拓に勤しむ事となりました。
日本の10月の気候よりは若干暑いのですが、それにしても涼しくて良い天気が続いていました。香港の暑さはいずこへ・・・。
香港島へはポンポン船に乗って渡ったのですが、1997年の香港返還の記念式典が開かれた建物が会場。外観から想像される大きさとは裏腹に広い。とても1、2日間では全て見切れません。イメージとしては数時間で見切れそうな印象だったのですが、甘く見てはいけませんね。出展数も人も多い。
ここ数年、オーディオ関係が多く出展されているようです。
特にBLEのスピーカーアンプが賑わっていました。
ドローンやVRといった最先端に近しい製品もちらほら目に入ります。
欧米やアジアを中心に、バイヤーが買い付けに来る事もあり、サンプルを買いたいと伝えると、サンプル価格と現物がすぐに出てきます。この辺りは日本の展示会よりも優れていますよね。いつも思います。買いたい人に買いたいタイミングを失わない様にしている。日本はすぐに持ち帰って会議ですから、ビジネスチャンスに出遅れて仕方がない。
他は、日本向けに仕入れたり、技術提携する場合、日本国内の法律やルールを教える必要があります。既に日本企業と取引のある香港・中国企業は、そこそここちらの質問の意図が理解できている様に感じました。
例えば、BLE製品であれば電波法(TELEC認証)とBluetooth SIGへの登録がパッと思いつきます。この辺りを質問すると、ポカ~ンとなる担当者とハイハイと応答する担当者がはっきりします。どちらが良いというわけではなく、当然ながら香港は日本国内法については適用外の地域なので、知らなくて当選ですし、日本で商売をしようと考える側が配慮・注意を行うべき事になります。
この辺り、私は香港・中国へ出かけた際、いつも日本語・中国語ができる現地工場の役員と行動を共にしています。物づくりの概念など、こちらの意図を的確に伝えてくださり、日本の事情や香港・中国の事情に精通している味方が居るのは、本当に心強い次第です。
この役員は、日本の大手メーカー製品を製造している工場の役員なので、やっぱり、物づくりの流れをお互いにイメージしながら展示品を見るので話が早い。
「これは手を出しても儲からない」
「これはやり様によっては、大量生産できる」
「これは日本で上手く売れる仕組みを作れそう」
歩きながらブツブツ呟いている言葉を聞き流しているだけでも、十分意思疎通が叶う。当方のWEBサイトで中国生産を謳っているのは、きちんとしたルートがあるからこそと言えます。