雑談

日本の製造国内回帰

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4/7だったでしょうか、ニュースで日本の製造国内回帰の話題が出ました。

生産拠点の国内回帰を後押し

コロナウィルス騒動で輸出入がSTOPされ、極端に物資の移動が制限されたことが、見直しの大きなきっかけになったのかもしれません。

物資のみならず、海外製造は人の移動も大きく影響を受けます。
現地での指示・指導や生産管理を担う担当者は、日本と現地を行き交います。
現在の様に、各国でのコロナ騒動の復旧程度差がバラバラの状態では、思うような対応が取れない状況が続いてしまいます。

例えば、世界の製造拠点の中心である中国の深圳は、騒動以前の状態に戻りつつあり、製造業界は通常稼働を始めています。片や、日本は未だSTAY HOMEの自粛が敷かれ、思うような経済活動が出来ません。

そうすると、世界に対して日本が得意とする製造分野では、遅れが出てしまいます。今から慌てて生産拠点を自社国内に回帰するも、設備や人材などを準備する調整期間が必要になり、何れにしても、思いついた端から回帰させることができないわけです。
故に、1国集中ではなく分散製造を考慮した戦略と、国の後押しが出てきたような印象を受けます。

日本の労働者賃金は世界的に安い

発展途上国を「途上国」として見ているのは、お気楽な日本人ぐらいでしょうか。怒られるかもしれませんが、私は敢えて、日本人のボーっとした性分を揺すり起こしたいです。

日本は、途上国を含めた世界的観点からも物価価格が安く、労働者賃金が上昇にない状態が続いています。つまり、コストの観点からも日本へ拠点回帰を行う事でメリットが出るわけです。賃金のみならず、輸送費や現地での不具合対策費を考慮すると、十分合理的な判断になると思われます。

15~20年前の中国の労働者賃金は非常に安く、 現状に至る通り世界の工場になったわけです。今や中国の労働者賃金は、企業にもよりますが日本の労働者と大差ありません。

経済優先で格安単価を求めて海外へ出て行きつつ、国内経済は成長が芳しくない事から成長せず・・・という時間を過ごした結果、悲しいかな、日本は世界的に、色んな物が安い国となっています。

問題は、回帰先の業者達

大きな課題があるとすれば、国内回帰する場所がないのです。
海外へ出て行きはじめた15~20年前から、国内製造業者は仕事が減少し、
高齢化も重なったことで廃業を選択したり、規模縮小している業者・工場が大半です。
製造業に精通している企業が自社国内工場へ戻すにしても、元々、海外生産をしている理由は、 生産量が多い商品を低コストで製造できる点にあります。上述の通り、コストは目途がたっても、生産量を捌くだけのノウハウが、現在の日本に培われているのか疑問です。
何せ、20年ほど国内は大量生産をしていないわけです。廃業や高齢化で担い手を育てていない業者は、突如とした国内回帰には応えきれない可能性もあります。

技術やノウハウは一朝一夕で積層されない

技術や生産ノウハウは、今日、明日で積みあがるものではありません。
それだけに、国内回帰に対しての受け皿を一つでも多く復活させるべきです。
私は製造業に従事していることもあり、業界を絞った話をしますが、
国内経済に少しでも勢いを与える回帰であって欲しいと願います。

今度こそ、日本の技術やノウハウは「一子相伝」で国内利益に寄与させて欲しい。

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