コロナウィルスを始めとしたウィルス撃退への有効手段をいくつか紹介するべく、その一つとして次亜塩素酸水を追いかけています。
過去記事を見て頂きつつ、経産省が有効性の検証実験の途中報告を出していますので、順次見ていきましょう。
経産省の見解は、有効性は継続調査中
経産省では、新型コロナウイルスに有効な界面活性剤を公表します(第二弾)と題して、現時点で消毒の有効性が分かっている情報を公開しています。
その中で、次亜塩素酸水についての効果有無は、継続調査中となっており、結論は出ていません。
新型コロナウイルス対策における「次亜塩素酸水」の空間噴霧についてには、現時点での知見を纏めた内容が綴られています。
市場の状況という観点で書かれている様に見受けられ、空間噴霧が絶対的に除菌・殺菌に効果的であるという実験結果や研究結果が出されていない事に触れ、次亜塩素酸ナトリウムとの混同について、注意喚起がされています。
次亜塩素酸ナトリウムの混同については、当ブログでも過去記事(注意!次亜塩素酸と次亜塩素ナトリウムは違う)で紹介をしています。
メディアが慌てて「効果無し」を報道したことが、市場混乱の元凶となっています。
NITEの実験結果と北海道大学の反論
当ブログで「実証された!次亜塩素酸水の新型コロナ不活化」と紹介したあの実験を行った大学研究グループが独立行政法人製品評価技術基盤機構(以下、NITE)の検証結果に反論を出しています。
そりゃ、そうだよねって感じです。NITEに先だって実験環境と不活化した内容を先に公開したわけですから、反論になることは容易に推測できます。
順番に見ていきましょう。
まず、NITEの中間報告は以下になります。PDF形式になっています。
「新型コロナウイルスを用いた代替消毒候補物資の有効性評価にかかる検証試験の中間結果について」
北大の反論として出された第二弾の見解は以下です。
「北大研究グループが第二弾発表 「次亜塩素酸水」のウイルス不活化」
リンクだらけになってきましたね、、、
詳細は上記リンクを見て頂くとして、結論としてはどうなのってとこです。
で、、、争点は以下となっています。
◎NITEと同じ条件で実験したが、不活化が確認できている
NITEは、微酸性であるPH=5.0~6.0、有効塩素濃度=50の次亜塩素酸水で、
不活化が確認できなかったという中間報告です。
対して北大は、同条件であるPH=5.5、有効塩素濃度=40の次亜塩素酸水で実験をして、不活化が確認できたと報告しています。
現在、真っ向勝負の状態です。
これに加えてメディアの誤報の連発。。。
素人が化学実験をしているわけではありませんので、上述の2要素を見比べて、反する結果になっているのだから、結論付けは時期尚早なのは誰でも分かります。
真実がどこにあるのか見えてないですから。
どちらも間違った結果を報告しているのかもしれませんし、、、
このテーマは継続監視
弊社の立場は、コロナウィルスをはじめとしたウィルスに、効果のある媒体や手法が、有効次亜塩素散水、オゾン発生体、アルコール..etc の何れであっても構いません。
特定要素を応援しているわけでも、否定しているわけでもなく、有効 or 無効を結論として確立されることを望んでいます。
正確な知識と結果を用いて、正しく適切に使う事が出来る様にならねば、機器開発をしている立場だけで申し上げると、ユーザーの安全が脅かされるものを作りかねません。
経済優先で意図的に製造することはもちろんですが、気づかずにその様な開発物を生成してしまうことも、弊社としては避けたい次第です。
その為、自ら正確な情報を手にするために情報の精査をしつつ、ブログでその情報を公開しているというのがこのブログの意義です。
PS:誤った情報が掲載されている場合、訂正しますのでご指摘ください!