コンサルタント

靴の修理屋 TON TON KISHIOKA

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個人で仕事を開始して半年が経過。年始の何も仕事の無い所からすれば、現状は随分と景色が変わって来たようにも思われ、脇目も振らず走り続けた結果、少しは、実りが出てきたということなんでしょう。

ちょこちょこ出てくる靴の修理やTON TON KISHIOKAの話。私の事業WEBサイトでも、コンサルティング業務を請けている実績商店として、書かせて頂いています。このTON TONさんですが、ブログやインスタをまめに更新してね。と伝えた後、店長が靴べらをスマホに持ち替えつつ、コツコツやり続けた結果、遠路遥々から靴の修理をして欲しいと依頼が来始めました。僕が狙っていたのはこれ。

今の時代、遠方であれ他国であれ直接繋がれる。そんなツールを手にしたのだから、自社の宣伝や利点を、直接お客さんへ伝えればいいわけ。それが出来るんだから。その結果、北陸の方から大阪まで品物を発送してくださり、配送料が掛ってもいいからTON TONさんに修理して欲しいと言わしめたわけです。

ちなみに、TON TONさんは、婦人靴、紳士靴をはじめとした各種靴の修理を担っているのですが、若者にターゲットを当てた「レッドウィングの修理」というのに力を入れています。レッドウィングは20代~40代の若い世代に人気の靴です。色褪せたり、くたびれた感じが、これまた味があっていいという靴なのです。ソールがすり減ったものを、修理して履き続けるという逸品なわけです。

www.redwingshoe.co.jp

今回ある若者(A君としましょう)がTON TONさんへ修理依頼の声をかけました。A君は北陸地方で生活をしており、大阪に未練も執着もありません。それでは、なぜA君はそこまでして依頼してくださったのでしょうか?

僕が考えるに、いくつかあると思いました。

  • 地元にレッドウィングを修理してくれるお店がないから
  • TON TONさんの友達だから
  • 修理工賃がかなりの激安対応とわかったから

流石にこのご時世、靴の修理屋さんが北陸に無いと言う事は現実離れしていますね。北陸の方が怒ってきますわ。すみません、、、

次に、TON TONさんに聞いてみるに御友人ではありませんでした。

最後の修理工賃激安対応ですがこれもないですね。ごめんなさい。TON TONさん怒ってる?

今回のポイントはいくつかあるのですが、一つ目はブログとインスタです。冒頭でも少し触れていますが、ブログとインスタでレッドウィングの修理工程を紹介したり、店長が興味を持っている事を発信し続けて頂きました。当然、興味のある方は立ち寄りますよね。今回のA君も、店長のインスタを見に来ていました。

次に、問い合わせに対しての対応。僕の方から店長へ提案させて頂き、問い合わせシステムを導入しました。何ら特別なシステムではありません。お客さんとのコミュニケーションツールを増やしただけです。

お店のWEBサイトから、問い合わせ出来る様にしてあり、承った旨、自動返信されます。そんなシステムを導入してから、約2か月ぐらい経った頃、A君から問い合わせが届きます。自動返信するのは最初の1回目だけで、後は僕の方で全てメールのやりとりをさせて頂きました。ここには意図があって、どんな顧客がどんな問い合わせをしてくるのか?見たかったからです。後は店長が面倒クサがりというのも後押ししていましたね(また、怒られるか、、、)

A君は、単調な内容でした。

自分のレッドウィングのソール交換をして欲しいのですが、いくらかかりますか?

問い合わせ時に入力頂いた住所を見ると「北陸だ。。。」冷やかしにしては、いかにも真面目な文章だ。いや、サイバーテロ?最近何が起こるかわからんし、、、色々考えました。店長に修理工賃を確認して、そのまま素直に返信します。

¥○○○○○円 + 返送送料が掛ります。

修理期間は1か月見ておいてください。

返送の送料掛るの?個人よりもお店や企業の方がお金もってるでしょ?的な発送に至り、返事こないだろうなと睨んでいました。ところがどっこい、、、

靴送るんで、修理お願いします。

えっ?直すの?そこは、わざわざ遠方から返送費用掛けるの馬鹿らしいからやめときます。じゃないの?お決まりの例のあれだろ。

A君はそんな落ちを捨てて、ど真ん中の真っ向勝負にくるわけですね。いや~、いい球投げるわ。彼。

ここからは、靴の発送 ⇒ 修理費用を振り込み ⇒ 修理 ⇒ 返送 という工程を経て、無事にA君の元にお預かりしていたレッドウィングが戻ったわけです。無事に受け取った連絡とお礼のメールが届いた時に、ひとつだけ聞きました。

この度はありがとうございました。○○様はどうして今回当店を選んで頂いたのでしょうか?お店からかなり遠方になりますので、素朴な疑問として聞いてみたくなりました。良ければ教えてください。

A君から返ってきたのは、やはり真っ向勝負のど真ん中でした。

インスタグラムを見ていたのですが、このお店で自分の大切な靴を修理して欲しいと思ったからです。

こういう事なんですよ。直接お客さんの心に囁ける。それが相手の心に響けば、遠距離なんて関係ないのです。恋愛ができるのです。僕はこの事に早い段階から気づいていました。SNSが流行りだしたのが、高校生~大学生ぐらいだったので、当時、時間と興味だけは垂れ流しており、つまらない無駄な遊びに耽りながらも、色々気づくわけです。

恐ろしい詐欺に直面したり、可愛い子から連絡が来て、そのままお友達になったり、良くも悪くも新しい世界が走り出している事に気づくわけ。そんな小さな成功体験的なものがいくつかあって、ビジネスでも絶対活用できるし、すべきツールだと思わないわけがない。今となっては何も新しくもないのですが、誰にとっても当たり前に使えるツールになった。この便利なツールを使って、何を稼ぐのか?が今の時代は大切。恐ろしい詐欺と、可愛い子が背中合わせの媒体なわけですから、やっぱり”信用”を稼ぐ事が最も大切だと思う今日この頃です。

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